品性を磨く365日

品性・知性・教養を磨くのが人生のテーマ

【本のきろく★】キッチン・ブルー

こんばんは。

 

 

台風が近づいてきていますね。

 

 

今年は本当に災害が多く、日ごろの備えの大切さを身に染みて感じます。

 

我が家は備えが乏しかったため、私がこれでもかと訴えた結果、本日母がLEDライトとガスコンロを購入してきました。

 

先日の台風で数日間停電になっていた友人の家が、ガスコンロでお米を炊いたという話を聞いて、ガスコンロもあったらいいな、と思ったのです。

 

 

備えに無駄なものはないですからね。

 

 

 

 

 

さて、本日は先週読んだ本の紹介です。

 

 

 

『キッチン・ブルー』(遠藤彩見

 

 

 

 

 

 

 

グルメ小説が好きなので、こちらを手に取りました。

(グルメ小説なんていうのかな・・・?)

 

 

 

グルメ小説って、すごくあたたかな気持ちになれるんです。

 

 

そして、料理に対する意識がちょっと変わる気がするんです。

 

 

 

 

こちらの小説は6つのお話が収録されていて、

全てが温かく優しくハッピーエンドで終わる、というわけではないのですが、

”食事”というものを通して人とのつながりを実感したり、自分の抱えている問題に向き合えるような内容になっています。

 

 

 

例えば、1つめのお話「食えない女」。

 

 

主人公の女性は、人前で食事ができないという病気にも近い問題を抱えています。

 

 

仕事は在宅でできるもので、

パートナーも彼氏もおらず、友達づきあいも希薄に・・・

 

 

そんな”食事”に問題を抱えている女性が、1人の人と出会い、”食事”を通して心を開いていく。

 

 

人はみな食事をしなければ生きていけない。けれどその行為に苦しでいる。

そんな彼女が人との出会いによって何か変わりそうな、そんな兆しを描いたお話です。

 

 

 

 

 また、2つめの「七味さん」。

 

 

 

こちらは、フラワースクールの派遣社員である男性のお話です。

 

 

 

女性ばかりの職場になじめず、いつクビになってものおかしくない状況。

 

 

 

そんな中、女性たちの真のボス(裏のトップ)を見極め、女性間のいざこざをうまく丸めようとしていく、そんなお話です。

 

 

ここで1つ印象に残ったのが、

影のトップを見極めるために”食事”を使ったこと。

 

 

 

「食ベているときは素がでる」

 

 

この言葉にドキッとしました。

 

 

 

どうやって食べるのか、食べる順番、誰が先に食べるのか、最後の1つを誰が食べるのか。

確かに、1回の食事の中に人間関係(序列や思考)がつまっているような気がします。

 

 

こうして意識すると「ああ、なるほどな」と思いますが、

もし人から見られて、自分の素を見出されていたとしたならば、少しひやりとします。

 

 

 

日ごろから食べ方の所作も気を付けつつ、

上辺だけでない品を身につけようと改めて思いました。

 

 

どんなに取り繕っても、食べているときは素が出てしまうのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ついついよだれが出てきそうな飯テロのお話ではありません。

 

”食”が中心にありながらも、人の悩みや苦しみにフォーカスした作品。

 

 

こちらまでもやもやとしてしまうようなところもありますが、

 

読み終わった後、すこし肩の力が抜け楽になるような、そんな1冊でした。

 

 

 

 

 

 

 

それでは、ご覧いただいたあなたへ。

どうもありがとうございました。